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2019/10/15

TAMA VIVANT Ⅱ 2019/ART・漂う場所として

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「TAMA VIVANT Ⅱ 2019/ART・漂う場所として」に参加します。
多摩美術大学美術学部芸術学科構想計画設計ゼミが主催する展示で、今回で36回目の開催。
多摩美八王子キャンパス内にあるアートテークギャラリーは、広々とした空間でとても贅沢です。
大きめの作品を展示しようと思います。
秋と冬の間の季節に、ぜひ。
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「TAMA VIVANT II 2019 /ART・漂う場所として」
「TAMA VIVANT II 2019 /ART・漂う場所として」展は、多摩美術大学美術学部芸術学科構想計画設計ゼミのカリキュラムの一貫として、学生が中心となって企画・構成・運営する現代美術・芸術のアニュアル展です。本展で36回目をむかえます。
現代において美術・芸術は人々の周縁に、ごく普通に存在します。情報化社会の加速により、あるいはインターネットやスマートフォンの普及により、私たちはモニターやスピーカーを通して美術・芸術をはじめとする、多様な物・あり方に触れる機会が一見増えたように思われます。けれどもそれは、まさに今まで認識していた周縁とは異なる新たな周縁にあるものであり、手の届いているように見えても実際には触れることのできないイメージ、突き詰めていうならば仮想のものであるわけです。それはひとつの読み方として、情報の拡散とも考えられるわけですが、はたしてそれらは確かな情報として存在し生きられているのでしょうか。そのような想い、疑問のなかで私たちの美術に対する認識や枠組みも周縁に対する認識の変化によって、ものが持つ現実を曖昧に感じ取り、あたかも実際に触れたような感覚に陥ることで、美術に対する認識もぼやけつつあると感じられました。このような状況は美術・芸術のあり方を改めて定義するための良い機会となると同時に、広がりつつある芸術という「場所」で新たなART、あるいは「美術」のあり方を私たちに問いかけているとも考えられます。
本展は多くの作品と出会い、出会った作品群の中より「現在」を感じる作家を選び、作品の選択を作家とともにしてきました。そのうえで、作品の配置は学生の議論の中で決定し、設置は作家に委ねることで展覧会は構築されています。「この展覧会は昔からこのような仕組みで行ってきたのだから今回もそうしなければならない」という考えから脱し、「学生が作っていく展覧会」から「作家とともに作っていく展覧会」へと構造を変え、濃密できめ細やかな「言葉が生まれる場所」としての展覧会を作り上げることを目指しています。
本展では、多様な作品が美術・芸術に今後どのような影響を及ぼすのか、現在の私たちがかたち作る芸術とは何であるのかを、今一度考える機会となることを願っております。また現代に生きる私たちであるからこそ可能な「問いかけ」となることを期待しております。
会期|2019年11月11日(月)‐11月19日(火)
時間|10:00‐19:00(日曜日は休場、最終日は17:00閉場)
会場|多摩美術大学八王子キャンパス・アートテークギャラリー102, 103, 104, 105
お問合せ|多摩美術大学美術学部芸術学科研究室
〒192-0394 東京都八王子市鑓水2-1723
TEL 042-679-5627 / FAX 042-679-5627 E-mail:tamavivant2019zemi@gmail.com
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