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2015/09/13

土祭2015|「益子の原土を継ぐ」

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展示|「益子の原土を継ぐ」

窯業の発展を支えた益子で採れる原土(つち)。日頃は触れる機会の少ないその原点を再確認すべく、陶芸、染織、左官、絵画、日本画の作家24名が、自ら赴いて調達した3種類の原土を自らの手で創作に活かすことを試み、旧濱田庄司邸で展示を行います。 多層に重なる益子の原土の成り立ちと、これまでの原土のあり方を知るとともに、作家個々の想像する力、具現化する力を膨らませ、益子の原土を継いで行くことは、きっと産地の豊かさにも繋がるはず。そんな思いから「益子の原土を生業に生かし、それぞれ飛躍する」という希望を体現すべく、作家たちは制作の過程で何度も集い、それぞれの経験と記憶を元に熱い言葉を交わしています。対話を重ねることで、原土を通してこの土地のことを知り、原土の可能性を広げながら新しい表現に挑みます。

 

日時|9月13日[日]~28日[月]毎日9:30~17:00 会場|陶芸メッセ・益子内 旧濱田庄司邸(城内) 参加作家|阿久津雅土・岩下宗晶・岩見晋介・岩村吉景・大塚一弘・大塚誠一・加藤靖子・加藤弓・川崎萌・川尻琢也・郡司慶子・近藤康弘・庄司千晶・白石博一・菅谷太良・鈴木稔・中村曙生・中村かりん・萩原芳典・古田和子・宮沢美ち子・宮田竜司・村澤享・若杉集

http://hijisai.jp/program/program3/

 

<旧濱田庄司邸> 濱田庄司が母屋兼作業場として使用していた建物です。江戸時代後期に、隣町の市貝町市塙で建築され、その後、茂木町に移築されたものを、濱田が気に入り、買い求めました。昭和5年に自宅敷地内に移築し、母屋として使用。国内外から濱田を募って訪れる訪問者たちとの交流の場でもありました。また、囲炉裏のそばには、蹴ロクロと手ロクロがあり、長屋門内の仕事場や細工場とともに、作陶の中心になっていました。平成元年、陶芸メッセ・益子内に移築保存されました。今回の土祭では、「継ぐ」というテーマの企画を陶芸メッセ・益子内を中心に展開します。